荒れた部屋で寝てるフェレット

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健全な魂は健康な肉体に宿る

メンがヘラってる時「私は出来ない飼い主です」を私がいちいち公表する理由~もうダメだという思い込みによる飼育放棄(遺棄)を無くしたい~

いつの頃からかは覚えていませんが、私は時々、特に季節の変わり目などが多いかな…糸が切れたみたいに突然、何も出来なくなる時があります。

精神疾患を疑い病院へも何度かは行きましたが、いつも「一過性のものでしょう」として、病名がつく事はありませんでした。

このブログ内でも時々お話ししてきていますが、私は「アルコール依存症のけがある」とお医者さんに言われた事があります。

でも、「アルコール依存症ではない」とされ、治療などは受けていません。

でも、その後ずっと何度もしんどい思いを繰り返すそれ、先生の言う「一過性のうつ状態にあるのかもしれませんね」は、「その後遺症」だと言われたりしてきました。

「はぁ?依存症じゃなくても後遺症があるんですか?元の治療をしてもらっていないから後遺症の治療もしてもらえないって事ですか?ってか、「けがある」って何なんっすか?」って今の状態でなら、そんな風にも思えたりなんかしちゃったりもするのですが、その鬱状態とやらにある時は、文字を読むこともお風呂に入る事も着替える事もご飯を食べる事もとにかく本当に何も出来無くて、「私は病気では無いのにどうしてこんなに何も出来ないんだろう」って、ただもうひたすらに闇です。

出来無い自分に対してのそれが更に拍車をかけるからなのか、まともな事は何一つ出来ないのに、ジッとしている事が出来無いほどソワソワソワソワ焦燥感と不安な気持ちでたまらなくなります。

そうなってくるとお次は「私が生きてる理由って何なんだろう…何も無い…うん、無い、ないないないない…」ってとことんまで病みます。

「いや、それ完全にうつ病じゃん」とか言われたりもするのですが、私の場合は、どんなに長くても2~3日もそうしていたら、ケロっと「あれ?私、大丈夫かも」となるので、やっぱりお医者さんの言う通り本当にただの一過性の何かしらの症状なだけなんだと思います。

「あぁ、もう!いい加減にお世話をしてあげないと!私が生きていないとこの子たちが死んでしまう!」って、こんもり溜まったウンチッチを片付けながら、自分が生きていく理由に気が付いたりします。

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「お世話が出来無くなったから」で捨てられるペットたちを見てきた

Twitterなどを見ていると時々「自分はダメな飼い主なんじゃないか」というような発言を見かけます。

それらは大概「もっとしてあげられる事が他にもあるのではないか」とか「この家より良い環境があるのではないか」みたいな事が根本にある発言なので、「えぇ!?何を言ってるのよ!どう考えたって最高でしょうよ、その環境!私が住まわせてもらいたいくらいだわっ!」って、保護活動者としては「安心」さえしてしまったりするのですが、なんて言うのかな…

それらが、いわゆる「向上を求めるがゆえ」の「前向きな悩み」(=私たちの出る幕ではない)だとしたら、私たち保護活動者に「ちょっと危ないかもしれない」って緊張が走る「自分はダメな飼い主なんじゃないか」が時々あるのですよ。

ご本人がそれに気づいているかいないか、それを意図しての発言であるかどうかは別として、経験上、全く同じこの言葉から、かなりギリギリの「SOS」が発信されていたという事を私たちは何度か経験してきました。

多分、どこの活動者でもそれは経験してきていると思います。

それくらい多いのですが、今のところTwitterなどのオープンスペースで見かける事はほとんど無いので、今ここにいる皆さまにはどうか安心して頂きたいのですが、これは、直接届くご相談内容の中に、時々、本当に時々、その「助けて」が隠れている事があるのです。

「自分はダメな飼い主なんじゃないか」が「SOS」である場合とは

こういう表現が適切かどうかは分かりませんが、それが思い詰めて思い悩んだ末の事であったとしても、自らの命を手放す事を選択してしまう精神状態ってあるんです。

「人」についてはこれ以上その言及は避けますが、私もこの年まで生きてきていますから、友人だったはずの人間が人知れずコッソリとその選択をしていた事を後から知って愕然とした経験があります。

自分の命を投げ出してしまうほどに追い詰められる事が人にはあるという事実を一度でも経験している人間としては、どんなに愛しく思っていても我が子の命をパッと手放してしまう精神状態に陥る事があっても何ら不思議では無いと、悲しいかな私たちはそれを「それはある」と知ってしまっているのです。

実際に「ペットを捨てに行った事がある」と打ち明けられた事もあります。

ネットがここまで発達していなかったあの頃だから里親探しを思いつけなかったのか、それとも、もうそんな事すら思いつけもせず、「パッと手を放した方がこの子は幸せになれる」と思うほどもう、自らの命を終わらせる事しか考えられなくなっていたのか、今となっては分かりませんが…

これは「SOS」ではないかと思う内容…最愛の我が子を手放す事を考えるほどに追い詰められているんじゃないかと思う「自分はダメな飼い主なんじゃないか」の根本には「それまで出来ていた(してあげられていた)事が出来なくなった」が必ずあります。

一度は病院へ行ってください、あなたは病気なのかもしれません

私は医者ではないので詳しい事は分かりませんが、それまで出来ていた事が出来なくなるのは脳や心の何かしらの病気の疑いがあります。

もちろん、私のように「病気ではない」と言われる事になるかもしれませんが、それはそれです。

そう言われたらまた別の「じゃあどうしたら良いか」を考えたら良いだけです。

考えましょう、一緒に。

だから絶対に我が子を捨ててしまおうだなんて思わないで下さい。

病気であろうと、病気ではなかろうと、ここで間違って欲しくないのは、

それまでしてあげられていた事が出来なくなってしまったからといって、あなたはダメな飼い主なんかではありません。

手放した方がその子が幸せになれるだなんて考える必要は無いんです。

大丈夫です、私がいます。

見て!私だって出来ない時は出来ないよ!

最近ではもうその度に「メンタルがヘラっていて何も出来ません」と、今日のアイキャッチ画像のように荒れた部屋を平気な顔して投稿するようになりましたが、これでも最初は事務所に迷惑をかける事になるかもしれない等と一応少しは悩みました。

預かり施設を運営している人間が、参考にしてますとお声がけ頂くブログの中の人間が、「自分の家の子にはご飯をあげるのが精一杯で何もできない時がある」だなんて、誰がどう考えても自らが自らに行うネガティブキャンペーンだよなぁって…

でも私はいつも

「助けて欲しいの声は自分からあげて下さい」

「困っている事を隠さないで下さい」

「ニョロリストの輪を信じて下さい」

と言っています。

だから、言うことにしました。

※事務所の人間には「普段から別に大して良い飼い主じゃないじゃないのよ、誰もあんたに完璧なんか求めてないでしょ、好きにしなさいよ」「本当は出来ないのに出来てる振りを続ける方が後々きっと辛くなるし、言わなくて良いなら言う必要はないと思うけど、嘘をつかなきゃいけないのなら本当の事を最初から言っておく方が良いよ」って言ってもらっています。

出来ない私にきた反応

いたちのおうちの中の人がそんな事を言って大丈夫ですか?と心配してくれた方がいます。

大丈夫でした。

多くの方が「無理はなさらないように」と言ってくれました。

また、「自分もそうです」として

(略)ダメな飼い主だと一度でも思われたら、晒されるのではないか、炎上するのではないか、強い言葉で指摘が飛んでくるのではないか、というような事が怖くて私は自分がペットを飼っている事さえ公表できないでいました。
でも、いたちのおうちさんの投稿を見て、こんな立場の人がそれを言ってしまうんだと驚きが最初にありました。
でもその後に完璧に出来ない日があっても良いんだと、それでも飼い続けて良いんだと自信をもらいました。
そして、何より、いたちのおうちさんの投稿につくリプライを見て(ひと様のそういうのはあまり見てはいけないのかもしれないのですが見てしまいました、すみません)温かい言葉ばかりで胸が熱くなりました。
フェレット飼いさんの皆さんは本当に温かい方が多いのだと思い、Twitterという場所はそういう事を打ち明けても良い場所なのだとはじめて知りました。(略)ありがとうございました。

と、DMを下さった方もいました。

…届いたんだ。

例え、10人の人に「あいつはだらしが無い人間だ」と思われたとしても、どこかに「自分はダメな飼い主なんじゃないか」と思い詰めている飼い主さんがいるのだとしたら、そのたった一人にでも届いて欲しくて発した言葉がちゃんと届いたって思いました。

…ってスタッフに言ったら「何が10人よ、厚かましいわね、あんた。そんな投稿しなくたって普段からだらしがないってみんな知ってるのよ。」って言われて喧嘩になりました。

うちのスタッフはいつも台無しにしてきやがります。(・д・)チッ!

「突然、出来なくなる」は誰にでも起きうること

「出来なくなる」程度には個人差があります。

そしてこれは、何もメンタル面に限ったお話しではありません。

ひどい風邪をひいた、インフルエンザに罹患した、二日酔いで動けない…色んな「突然、何も出来無くなる」は誰にでも起きうることです。

だから、メンタル面に不安を抱えているあなたは「そうなることが自分は少し他の人より多いだけ」と、まずはここで一度、心を楽にしてあげて下さい。

そうでは無いあなたも「自分だっていつ動きたくない・動けない時がくるか分からないから」と、そう思ってもう少しこのお話しにお付き合い頂けたらと思います。

今ここをお読み頂いている皆さまに「出来なくなった時にはこうする」を考えてみて欲しいんです。

最低限の「これなら出来る」を用意しておくだけで全然違うから

例えば我が家の場合ですが、普段は手作りご飯です。

計量したお肉を解凍して適温に湯煎してサプリメントを混ぜて…が出来無くなった時に備えてカリカリご飯を買ってあります。

それと、普段は一回する度に取替えられるので安い(薄い)ペットシートを使用していますが、それも、出来なくなった時用に半日~1日分くらいはそのままもってくれる吸収力や消臭効果の高い分厚いペットシートを用意しています。

たったこれだけですが、出来なくなった時の「あぁ、どうしよう…出来ない、そんな事さえできない、どうしよう、どうしよう」って、あの焦燥感や不安が少し減ります。

「これがあるから大丈夫だ」って思える心のお守りみたいなものがあるのと無いのとでは、突然やってくるその時の精神状態が全然違ってきますからね。

騙されたと思ってぜひ試してみて下さい。

で、ここからが大切なことなのですが…

最低限すら出来無くなった時の事も考えておくと更に安心できるよ

私は2日以上その状態が続いたら、助け(うちの子たちのお世話)に来て下さいと、あの人を呼ぼうと決めている人が何人かいます。

実際に頼むまでに至ったことはありませんが、この、「いざとなったら任せよう」と思える誰かがいるだけで、この子たちに対する「どうしよう」はほぼ無くなります。

だから、あなたも作って下さい。

それは当たり前に気心の知れたフェレ飼い仲間が一番良いです。

でも、そんなに都合よくご近所さんでフェレ飼いでお友達でなんてことは無理な場合もありますから、まずは、ペットシッターさんを探しておきましょう。

家人が在宅時にはお世話が出来ませんとしている会社もありますので、そういった条件がきちんと合う、フェレットのお世話をしてくれるシッターさんを見つけておけば安心です。

実際に、頼む頼まないの話ではなく、今ここで大切なのは「頼める人の存在を心の中に持つこと」ですから、思い浮かべられるその人は、お友達でもご近所さんでも誰でも良いですからね。

「もうダメだと思ったらあの人を頼ろう」と思える誰かがいるだけで、心のありようが全然違ってくるんですよってお話しです、今は。

備えている事で消える不安があるのです。

一度手にした可愛い命!「してあげられない」を遺棄する理由にしないで!

一年365日、毎日毎日ずっとずっと健全な精神状態と完全なる健康体でいられるのなら、それが一番良いに決まっています。

でも、こちらだって生き物なわけですから、そうじゃない時だってあって良いのです。

「生き物をお迎えしておいてそんなのは無責任だ」とか言う人もどこかにはいるのかもしれませんが、熱血根性論でどうにかなるばかりでは無いのですから、そんな「インフルエンザだけど気合で出勤しました」的な訳の分からない勝手な理想論を押しつけられたとて、聞かなくて良いんですよ。

「出来ない時があっても良い」ってまずは出来ない時がある自分を認める、そしてそんな自分を許す。

そしたら「じゃあ、そうなった時にはどうしたら良いのか」が考えやすくなりますから、まずはそこからなんです。

本当の無責任というのは、いざとなった時にパッと手を放してしまう事になりかねないからと、これだけ言っているのにそれでも「何も考えようとしていない人」の事です。

一生懸命頑張ろうとしている誰かに無責任だなんだと勝手に言い散らかして「自分だけは大丈夫」だなんて根拠のない思い込みで生きている方がよっぽど厄介で無責任だとさえ私は思います。

だから、出来ない時があっても大丈夫なように備えて下さい。

出来ないあなたはダメな飼い主なんかじゃないから!!

里子に出すのは悪いことではありません

ここまでお話ししているのは「何がなんでも最後まで自分で面倒を見てあげて下さい」って話しでは無いですからね。

それだけは間違わないでくださいね。

ご自身ではもうお世話が出来ないとなったら「里子に出す」というのは正しい選択の一つにあります。

必ず、正しい方法で次のお家を見つけてあげて下さい。

その時にはいたちのおうちを頼って頂いても全然構いません。

できる限りのお手伝いをさせて頂きますから、どうぞ遠慮しないで頼ってきて下さいね。

おしまいに

長々長々と書きましたが、本当にもうダメだ、何もできない里子に出すのもしんどい出来ないと行き詰ってしまったら、私に連絡をしてきて下さい。

距離だなんだは考えなくて良いです。

自慢じゃないけど、私は、どんなあなたにだって大丈夫だと言ってあげられるあれこれをたくさんたくさん持っています。

もちろんそれは、私一人でなしえている事ではありません。

頼れる人がたくさんいるということです。

TwitterやFacebookでは全国に「無理なさらずに」と見守ってくれているニョロリスト達がいますから!

私一人では不安かとは思いますけど、そうやって私には頼りになる太い横のつながりがあるので、どうかあなたもその繋がりをあてにして安心して頼ってもらって大丈夫です。

だから、どうかどうか、そこら辺にポンとその子を置きに行くような事だけは絶対に絶対にしないで下さい。

本当に大丈夫だから、あなたはダメな飼い主なんかじゃないから。

ねっ?

少しでも健やかなニョロニョロ生活をずっとあなたが送れますように☆彡

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